マリーナビーチで食べる、インドの綿菓子Soan Papdi

soanpapdiSoan papdi at Marina beach, Madras(Chennai)

 

ある土曜日の昼下がり、マリーナビーチに向かって歩いていると、自転車の青い荷台に大きく透きとおった球体を乗せた男性が、ゆっくりペダルを漕ぎながらビーチ沿いを走っている不思議な光景に遭遇しました。

「あれ、なあに?」

「Soan papdi(ソーンパプリ)売りだよ」

男性を呼び止め、駆け寄ってみると、大きな瓶の中で、日本の綿菓子を糸状にしたような白い物体が美しい層を描いていました。上の方は雲のようにふわふわと柔らかそうです。イランの綿菓子、パシュマクに少し似ています。

白い物体をたぐり寄せ、新聞紙でふわりと包んでくれました。

さぞかし甘いことだろうと覚悟して口にいれた瞬間、 しゅわっと口の中で溶け、舌に残ったのはどこか懐かしい味わい。

綿菓子のように単に砂糖甘いわけでなく、栗落雁のようなほのかな香ばしさが口の中に広がります。

 

後日、お菓子屋さんでちょっとよそ行きの顔をしたSoan papdi(恐らくこちらが正真正銘?)に再会しましたが、色も濃く、しっかりと固めてスクエアにカットされ、ビーチで売られている物とは味も見た目も違いました。

レシピを調べてみると、主な材料は砂糖、ひよこ豆粉、ギー、牛乳、カルダモン等とのこと。

ビーチ版のレシピはもっとシンプルなはずですが、あの香ばしさの正体はひよこ豆粉なのかもしれません。

青い海と空に映える白雲のようなSoan papdiを、じっとりした潮風にあたりながらビーチで食べる、なんともマドラスらしい楽しみではありませんか。

追記:北インドではグリヤー・ケ・バール(お人形の髪の毛)と呼ぶそうです。

 

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