カラニタンニの風習 – 南インド・タミルナードゥ州 –

Kazhani Thanni “Eco-friendly cattle fodder in India” (Tamil Nadu),  2011, from Panasonic ecoideasnet

カラニタンニ(Kazhani Thanni )とはタミル語で米のとぎ汁、またそれをベースにした牛用の餌を意味します。

南インド、タミル・ナードゥ州には、食べ物を粗末にするべきでないという考え方から、主食である米や豆のとぎ汁、野菜や果物の皮、残飯、油かす、古米、籾殻、食事の際に皿として使用されるバナナの葉などを聖なる牛に与える習慣があります。米のとぎ汁は栄養価も高く、カラニタンニを食べた牛たちは、日々食卓にのぼる良質な乳製品をもたらしてくれるのです。

自然の恵みをこのように上手に、環境にも優しい形で循環させながら、まちや村の至るところにいる牛達を大切にし、ひとびとは独自の形で共存しています。酪農が盛んな村では、牛の活動スタイルに合わせて、朝食、昼食、夕食とそれぞれ違ったアレンジのカラニタンニを食べさせます。例えば、夜は動きが少ないので、牛の消化を促す籾殻などを混ぜて夕食を作るなど工夫がされています。

タミル・ナードゥ州の村の農家の牛用献立例。

<朝食>
カラニタンニ
干し草
野菜の皮、果物の皮、バナナの葉など

<昼食>
カラニタンニ
残ったご飯
古米
野菜の皮、果物の皮、バナナの葉など

<夕食>
カラニタンニ
油かす、籾殻、豆殻
野菜の皮、果物の皮、バナナの葉など

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